ロゴマークの歴史や作り方、五角形が持つ意味について

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ロゴマークはひと目で意味が理解できるシンボルとして様々な企業や団体が使用しています。歴史も古く、人類の発展と共にロゴマークも進歩したと言っても過言ではありません。現在は様々な観点からデザインの良し悪しを決めるのが普通であり、縁起を担ぐケースも少なくありません。

ここではロゴマークの歴史や多用されるデザインについてお伝えします。

ひと目で理解できる視認性の高さが特徴

#誰にでも理解できることがロゴマークの条件ロゴマークの歴史は非常に古く、古代メソポタミア文明ではハンコの一種である円筒印章にロゴマークが刻まれていました。ロゴマークは文字や絵柄を図式化したもので、伝えたいメッセージを簡潔にアピールする効果があります。

古代では権力者が自身の力を誇示する目的で使っていましたが、当時は文字の読み書きができない人が多かったことから文章ではなくロゴマークで伝える必要があったのです。また、言葉が通じない異国の人にも理解できることから、国旗や紋章にも使われていました。

時代が進むと共に庶民の間でもロゴマークが使われるようになり、現在では企業や団体で当たり前のように普及しています。#ロゴマークの種類ロゴマークはロゴタイプとシンボルマークを融合した和製英語です。デザイン業界では文字を図案化したロゴタイプと絵柄を基にしたシンボルマークがロゴとして扱われています。

ロゴタイプはそれ単体で使われることはさほど多くありません。シンボルマークと組み合わせて一つのロゴマークとするケースが一般的です。シンボルマークは歴史が古く、古代時代に使われていたロゴマークは現在で言うシンボルマークがほとんどです。

当時の文字は象形文字だったことや、識字率が低かったことに由来しています。動植物や人の顔など、ひと目で意味が分かる絵柄がシンボルマークに使われていました。この発想は現在にも通じるものであり、様々なデザインが考案されています。

→ロゴマークの基礎知識や作る目的について

ロゴマークのデザインを決めるポイント

#宗教的な思考に基づいたデザインが多い当初のロゴマークは宗教的な意味合いが強く、デザインも宗教的な思考に基づいて決められるのが普通でした。権力者がロゴマークを作る際は神官などの宗教関係者を起用し、縁起が良いデザインにすることを要求したのです。

縁起が良いという認識は時代や地域によって異なりますが、もっとも多いのが五角形を基にしたデザインです。昔は五つの元素が世界を形成していると信じられていましたが、五角形はその五つの元素を視覚的に表現した図形として扱われていたのです。

五角形をロゴマークに使うのは世界を形成する元素をも支配することであり、絶大な権力を持っているとアピールする意味があります。#多角的なデザインは完成した形と見做される同じ意味を持たせたロゴマークでも五角形のような多角的なデザインと、円形のような角を持たないデザインでは多角的の方が好まれる傾向にあります。

角を持つ形は安定していることから、多角的なデザインを見ると繁栄や安全を連想しやすいのです。完成した、不変な物など安定志向のデザインと言えるでしょう。逆に角を持たない円形などのデザインは流動的なイメージがあることから、歴史が浅い新興分野で多用される傾向にあります。

成長する、これから大きくなるなどのイメージを抱きやすいのが理由です。これらの点から、ロゴマークのデザインは使う側の状況に合わせて決めるのが最適と言えるでしょう。

ロゴマークをプロのデザイナーに作ってもらう利点

ロゴマークをプロのデザイナーに作成してもらうケースは少なくありません。文字や絵柄をアレンジしたロゴマークは素人でも作れると思いがちですが、デザインの知識を持つ人が作成したロゴマークと比べると雲泥の差になるのは否定できない事実です。

デザインについて学んだプロのデザイナーは限られた環境の中で表現したい事柄を効果的に示すことができます。このデザインで何が表現できるか、多くの人に強いインパクトを感じさせるデザインはどのように作るかを把握できているのがプロであり、ただの思いつきで適当に作るだけの素人とは大きく異なるのです。

また、デザイナーのネームバリューもロゴマークの価値を左右する要因になります。あのデザイナーが作ったロゴマーク、という情報があるとよりインパクトを強く感じるようになり、メッセージを効果的に伝えることが可能です。

そのため、敢えてデザイナーの名前を全面に押し出すロゴマークを作るケースもあります。

→ロゴマークを用いるメリットやプロのデザイナーに頼む際の注意点

プロのデザイナーに依頼する際の注意点

#費用は人それぞれひと口にデザイナーと言っても社会的な評価は人それぞれです。デザイン作成の依頼料は基本的に社会的な評価に比例することから、知名度が高く好意的な評価が多いデザイナーほど費用が高額化すると言えるでしょう。

そのため、ロゴマークの作成を依頼する際は費用に注意する必要があります。#デザインセンスの良し悪しに注意するデザインセンスの良し悪しは一概に言い切れるものではないため、評価が高いデザイナーが必ずしも万人受けするとは限りません。

ある人にとっては優れたデザインでも、他の人にとってはあまり好印象ではないこともあります。

また、ロゴマークに込められたテーマとデザイナーが持つセンスの方向性にも注意しなければいけません。

デザインのバランスが不自然になるのは多くの場合、デザイナーのセンスがロゴマークのテーマと異なる方向性を持っているためです。知名度や依頼料の金額で即決せず、デザインセンスを考慮して慎重に選ぶことが重要になります。

→ロゴマーク入り玄関マットはどこで買えばよい?おすすめショップ3選!

多角形なデザインを変更する際のポイント

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五角形など多角形なデザインのロゴマークを他の形状に変更するのは、そのロゴマークを採用している企業や団体の方向性が変わったことを周知させる意味があります。

そのため、ロゴマークの変更は取引相手など関わりのある所へ予め伝えてから行うのが社会的なマナーと言えるでしょう。また、新年度や決算期などの大きな区切りに合わせてデザインを変更するのも混乱を避ける工夫です。


縁起の良い五角形のロゴデザインは慎重に作成することが肝心

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五角形は世界を形成する五つの元素を示す図形であり、もっとも完成されたデザインともされています。古くから権力者が持つ紋章などに使われていましたが、企業や団体がロゴマークに採用する際はデザインバランスに注意することが大切です。

完成されているデザインだけに、バランスに問題があると非常に不自然な感じになってしまいます。高度な知識を持つ、プロのデザイナーに作成を任せるのが無難と言えるでしょう。

参照元-【業界No1】18,000社超のロゴ作成実績|ロゴ作成のビズアップ